秘境・大杉谷 「西の黒部」を歩く 
 
   --- 崖道・吊橋・崩壊地を歩き 峡谷・滝・原生林を眺める ---
     日程:2015年6月6日(土)〜7日(日)   (掲載日:2015年7月4日) 


大杉谷登山口

登山道と吊橋

千尋滝*

獅子淵*

ニコニコ滝*

平等クラ吊橋*

加茂助吊橋*

桃の木吊橋

峡谷の渓流*

七ツ釜滝吊橋*

崩壊地を通過*

与八郎滝*

アップダウンの崖道*

堂倉滝と吊橋*

大台林道〜日出ヶ岳

 ※山行の主な写真 クリックすると大きくなります。*付きは拡大写真クリックで更に拡大   大杉谷登山センターのMAP  地理院地図 


大杉谷は2004年9月の台風により、吊橋(平等ー吊橋、堂倉滝吊橋)が落ち、大崩落が発生して、通行止めだったが、復旧工事により2014年4月に全区間開通した。深田久弥は、日本百名山で「渓谷の美しさは日本中で屈指といっていい。」と記している。大杉谷の下りは毎年死者が出る危険なコースなので、「桃の木山の家」に1泊する登りコースとした。総勢14名が大杉峡谷登山バスで登山口へ集合した。

12:30出発。天気は晴れ間も見える。登山道は最初から崖を穿った箇所があり、黒部峡谷みたいだが、水平道ではなく登り下りや巻き道がある。次々に吊橋と出会う。吊橋に人数制限の注意がなかったが、昔の吊橋落下事故の影響なのかな?千尋(センピロ)滝が遠くに見えた。獅子淵で大休憩、奥にニコニコ滝が見える。巻き道を上がると
ニコニコ滝(←クリックで動画 17.5MB 重いので注意)の展望所があった。平等ー吊橋は長大で高度感があり結構揺れた。16:30「桃の木山の家」が吊り橋を渡った正面に建っていた。風呂もあって快適だ。

2日目は、6:25発。霧雨状態でやはり雨かと心配になる。七ツ釜滝は「日本の滝百選」である。崩壊地では巨岩が積み重なった土石流跡を通過する。渓流を眼下に見る崖道も険しい。堂倉滝吊橋を渡った袂の展望所では大勢が休憩中。大台林道に出て、登山道本線とある道標から階段を上がると堂倉避難小屋があり、ここからシャクナゲ坂で一方登りだ。大台ヶ原には屋久杉みたいな太い杉が2つあった。日出ヶ岳はガスで全く眺望がなかった。ここからは整備された平坦な道になり、14:00大台ヶ原駐車場に到着した。
深田久弥は「大台ヶ原に登って雨に遇わなかったら、よほど精進のよい人と言われる。」と記している。近畿は6/3に梅雨入りしたのだが、我々は雨に降られなかった。(松井敏夫 記)
  大杉谷(Nikonアルバム)
←クリック 渓谷と吊橋や滝の写真64枚を掲載しているのでスライドショーをご覧下さい