深田クラブ・シニア百山No3 | |
*写真はクリックすると大きくなる。*付きは再クリックで更に拡大。 北海道東部地図 摩周湖・阿寒湖地図 登山道map 摩周岳(カムイププリ、857m)はシニア百山No.3で、深田クラブ前会長・故鴨下氏が執筆(紹介・山行記録HP)されている。湖と山が対になって素晴らしい景観を形成しているとあったので、摩周湖には30数年前観光で来ている(湖面は一部しか見えなかった)のだが、摩周岳から摩周湖を見てみたいと思った。 参考HP:川湯エコミュージアムセンター「摩周岳登山道ガイド」 阿寒湖畔から車で登山口の摩周湖第1展望台に向かう。天気は晴れだったが、途中から霧が沸いてきた。「霧の摩周湖」だから仕方ないと思ったが、第1展望台に着くと湖が全部、かつ摩周岳、逆さ摩周岳も見える。これ以上は望めない景色だった。 <パノラマ写真> 登山道は、湖(火口)の外輪山である丘陵部を通っている。8:40スタート。山頂までの標高差は311mなのだが、登山道は最初に第1展望台から約50m下って、それからアップダウンが続く。道の左側に摩周湖、前方に屏風のような摩周岳を眺めながら進む。道の両側は腰や背丈まで茂る熊笹で、岳樺の樹林が卓越している。樹林が途切れた箇所では、右側には釧路方面が遠望できた。中間地点に来ると正面右に西別岳が見えてきた。 花の盛りは過ぎていて、登山道の両側では、白の小さな花が密集するヤマハハコの群生のほか、黄のヤナギタンポポや紫のエゾリンドウ、キキョウ、ウツボグサ、エゾトリカブト等が所々に咲いていた。 西別岳の分岐を過ぎ、摩周岳の山頂直下では約150mの急坂を登る。「あと0.4km」の看板の場所に展望台があった。11:55山頂着、眼下に紺碧の摩周湖が見えた。摩周岳山頂の西側の尖った尾根が湖を一部遮り、残念ながら湖全体を見ることはできない。360度の展望で斜里岳も、雌阿寒・雄阿寒も見えた。尖った尾根・崖は爆裂火口の壁で、尾根に道は付いてないようだ。爆裂火口の底には池はなく緑が茂っていた。山頂は切立った崖の上で見下ろすのは結構怖い。天候に恵まれ、素晴らしい展望の山歩きができた。(記 松井敏夫) |