槍ヶ岳から南岳・南岳新道-その1/上高地から槍ヶ岳
  上高地〜徳澤園(泊)〜槍沢〜殺生ヒュッテ(泊)〜槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳山頂往復
    
  日程:2019年8月3日(土)〜6日(火)    (掲載日:2019年8月24日)


河童橋から上流を見る

明神

2日目 猿の群れと遭遇

槍沢ロッジ 樹林の間に槍

ニッコウキスゲ群落※

槍が見えた

3日目 殺生ヒュッテにて※

ガレ場に聳える槍

槍ヶ岳山荘から

山荘から中岳方面を見る

槍ヶ岳の岩壁

最初の梯子から下を見る

山頂に続く梯子

槍山頂の祠※

山頂から中岳・南岳

 *写真はクリックすると大きくなります。 ※付きは拡大写真をclickで更に拡大する。 槍・南岳・南岳新道map


槍ヶ岳に4人で登った。私にとって10年ぶり2回目の槍である。今回は槍から南岳の3000m尾根を歩くのが目的だ。力が衰え標準コースタイムでは歩けないので全行程3泊4日にした。1日目は上高地を13時前に出発、明神岳と前穂高岳が聳え立つ梓川沿いの平坦な道を進む。熊が出没と聞いたので熊鈴を鳴らす。途中、猿の群れが堂々と道を歩いて来るので驚いた。15時過ぎに徳沢園着。和室に4人泊なので相部屋より3500円高いが、浴衣・タオルも付き、温泉宿と変わらない。

2日目は晴れ。朝食は7時なので、朝食弁当のカツサンドを食べてから5:45発。また猿の群れと遭遇した。槍沢ロッジまでは、ほぼ予定コースタイムで歩けたが、その先は、記憶にない険しい道だった。行っても行っても 槍は見えない。2時間ちょっと予定から遅れたが、お花畑や水場に励まされ頑張る。朝に上高地を出発しただろう人達にドンドン抜かれる。外国人登山者も10数人(韓国人が多い)いた。雪渓の水場を過ぎ、ハイマツ帯を超えると眼前に槍ヶ岳がクッキリ見えた。ここから見る槍と山荘の姿は記憶に残っていた。やっと16時前に殺生ヒュッテに着いた。小屋全体では20数名泊で余裕で寝れた。(日曜日だったが、槍ヶ岳山荘は1畳2人近い混み具合だったらしい。)

3日目も晴れだ。朝食後、6:00発。標高3000mでは草も生えないのか、ガレ場の上に槍が聳えている。槍ヶ岳山荘でヘルメットを500円で借りる。空身で7:15発、山荘から距離200mだが絶壁の登りだ。渋滞は無くドンドン登れるが、高度感は半端無い。梯子を見上げて、こんなに長かったのかと驚いた。覚悟を決めて、3点支持を確保しながら登る。素手では梯子が冷たかった。(皮手袋を忘れたので、軍手で登ったが、軍手は滑べるので危ないと山小屋は注意している。)7:43最後の梯子を登り切って山頂(3180m)の岩場に座り込む。7〜8名が滞在し、祠の前で記念撮影の順番待ちだ。小学生らしい子供2人を連れた男女から写真を依頼された。小さな子が岩壁のボルトをよく登れたなぁと驚いた。7:55梯子の下りは更に怖いが、下を見ないで降りる。8:22槍ヶ岳山荘に戻った。2回目の槍も晴天で無事登頂できた。(記 松井敏夫)
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