山旅の思い出210

   港町神戸の展望を楽しむ
  布引の滝から六甲摩耶山へ (摩耶山 標高698m)  

     日程:2025年6月18日(水)  (掲載日:2025年8月20日)


布引の滝。上段の雄滝と
下段の夫婦滝

深緑を写す布引貯水池

四等三角点
山郡は埋もれている

樹林の中の登山道。

躑躅を愛でて息を整えた

三等三角点摩耶山

掬水台から大阪方面

掬水台から神戸港

青谷川に向かって下る

六甲の水で喉を潤した

*写真はクリックすると拡大します。*地図:摩耶山(出典:国土地理院サイト) 


 8:25新神戸駅の階段を下ると『?布引の滝』の案内があり、生田川左岸を上流に向かった。すぐに轟が聞こえてきたが、雌滝の姿は梢の合間に確認できる程度だった。しかし、その先には二段の見事な滝があり、上段のねじれた滝が雄滝で、下段の二条に分かれた滝が夫婦滝だった。雨の時期だったので水量が多く迫力があり、優しく布を引いたような姿ではなかった。折り返すように登ると、一気に展望が開けて目の前に神戸港が広がっていた。
 渓谷沿いに上流に向かうと布引貯水池の堰堤基部に出た。右手を九十九に登って堰堤上部に出ると、水面は水鏡となり深緑の山を映していた。堰堤の北の袂から山裾を回り込んできた車道まで登り、ハーブ園の中を横断して尾根の登山道に出た。尾根道の登り下りを経て四等三角点・山郡の標石に触れたのが9:51だった。その三角点の10メートルほど先で左手から登山道が合流して『六甲全山縦走路 天狗道』のマップがあった。
穏やかに一下りして稲妻坂と地形図に記された急登行に取り付いた。ここは今日一番の頑張りどころだ。落葉広葉樹と常緑広葉樹の混交林といった林相の中、標高点555の肩にようようたどり着いた。径脇には『⇒学校林道・旧摩耶道』の標柱があり、道形が南東に下っていた。しばらくは平坦な径だったが、地獄谷からの径を合わせるとまた急登行になり、名残のヤマツツジを愛でながら息を整えた。そして三等三角点・摩耶山の標石に触れたのが11:36だった。
 山頂台地の掬水台から足下の神戸の市街地の広がりを楽しみ、旧天上寺を経て青谷川のコースを下って登山口に降りたのは13:30だった。

                                               (記 富永 之廣