山旅の思い出226
(シニア百32)

    十二ヶ岳  −展望の小野子三山を歩く
    日程:2012年12月14日 
      (掲載日:2026年3
月20日)


登山口標識

冬枯れの斜面を登る

山頂への登り

木々の間から十二ヶ岳

子持山が近い


十二ヶ岳山頂に到着

山頂の方位版

山頂から谷川連峰

浅間山も見えた

帰路は中ノ岳に立ち寄る

 *写真はクリックすると拡大します。  *地図:十二ヶ岳(出典:国土地理院サイト)


 小野子山・十二ヶ岳は中間に位置する中ノ岳と合わせて小野子三山と呼ばれる。縦走が魅力の山であろう。長者ヶ岳・天子ヶ岳などと同様2座に登らないと登頂ということにならない。
 高崎のホテルで朝食をとり、7時にホテルをあとにした。 前橋ICから関越道に乗り、渋川伊香保ICを出る。吾妻線を潜り、案内標識に従い登って行くと、二股になったところに10台以上停められる駐車場があった。さらにぐんぐん登って雪の載った林道を下ると、入道坊主の登山口があった。3台ほど停められそうな駐車場とトイレ、東屋がある。身支度を整え、8時50分、石段を登り始めた。
 手入れのよいスギ林を涸沢沿いに行く。岩ゴロで少し歩きにくい。明瞭な登山道になると、「十二ヶ岳滝上(せんうえ)」標識がある。「入道坊主ー2」標識を過ぎると、クヌギやホウなどの自然林となる。急登を頑張ると、稜線に突き上げた。左は小野上駅へ1時間30、右にとると十二ヶ岳30分とある。すっかり葉を落とした樹の間から十二ヶ岳が急峻な岩壁を覗かせていた。痩せ尾根 を急登する。滑りやすいので木の枝を頼りに登った。 「入道坊主ー3」標識の先は尾根から離れて巻き道を行く。緩やかな登りで助かるが、 ところどころ凍結している。静寂の中にキツツキのドラミングの音が響き渡った。
 9時50分、待望の中ノ岳と十二ヶ岳の鞍部に出た。天候が西から崩れるという予報 なので、展望のよい十二ヶ岳に先に登ることにする。雪の凍った急な尾根を一登りする と、男坂・女坂の分岐となる。道標には左は中ノ岳483m、右は男坂381m、女坂605mと妙に具体的な数字が掲げられていた。女坂を行く。緩やかなトラバースだが、 凍結していて滑落しそうで怖い。米と塩の供えられた石祠を過ぎ、ロープ頼りの急登を頑張ると、一投足で十二ヶ岳の山頂に飛び出した。10時19分。樹木に遮られることなく360度の大展望が広がっている。釈迦ヶ岳にも負けない快晴に恵まれた幸運に感謝し、山名表示盤と見比べながら山座同定を楽しむことにする。吾妻川を挟んで対峙する榛名山が大きい。相馬山、榛名富士、掃部ヶ岳の特徴ある姿を確認する。奥には甲武信ヶ岳、金峰山など奥秩父連峰、 時計回りに目を巡らせると、北岳、八ヶ岳、蓼科山、鼻曲山、浅間隠山、そして浅間山、 四阿山、本白根山、横手山、岩菅山、白砂山、苗場山、稲包山、三国山、平標山、仙ノ 倉山、万太郎山、谷川岳、朝日岳、荒沢岳、平ヶ岳、至仏山、上州武尊山、奥白根山、 男体山、皇海山、袈裟丸山、黒檜山と雪白の名峰たちがずらりと勢揃いしていた。数えれば44座。よく登ったものだ。
 先が長いので、10時45分、山頂を辞した。ロープの急斜面が終わったところで軽アイゼンを装着する。六本爪だが足裏のタコに当たって痛い。なるべく当たらないように工夫して歩いた。帰路も女坂を戻る。鞍部に戻ったのは11時16分だった。そのまま通過し、小野子三山のもう一つのピーク、中ノ岳の登りにかかる。急登である。木の枝などの助けを借りて頑張ると最初のピーク、そこからはほぼ平坦な尾根道となる。再び急登が始まった。中年男性2人と交差する。男坂を下っていた人たちだろう。中ノ岳まで行って引き返したそうだ。アイゼンを外そうとしたが、急坂があるので着けたままの方がいいとアドバイスを受ける。たしかにアイゼンを着けたままだと滑る心配がないのがありがたい。2つのピーク(というよりは踊り場だろうか)を越えて、中ノ岳の頂きに立ったのは11 時43分だった。一息入れてさらに先を目指す。小野子山はまだまだ遠い。緩やかに下り、広く平坦な尾根を行くと、突如深い谷が現われた。標高差にして200mほど下り、雪の載った急 斜面を登り返さなくてはならない。これは1時間では到底辿り着けない、下手をすると1時間半はかかりそうだと思った。往復すると16時までに登山口に戻るのは厳しい。またヘッドランプの出番もありがたくない。潔く諦めることにした。11時50分。こうなると時間は十分にある。少し戻って日だまりで昼食をとることにした。分岐に戻り、来た道を忠実に辿って、入道坊主登山口に帰着したのは13時35分。 次回のために小野子山の登山道入口を確認して帰ることにした。

                                         (記 山本 進吾)