青蔵鉄道に乗ってチョモランマ・ベースへ
                      (2008年10月8日〜18日)
                                   (掲載日: 2008.11.1)

青蔵鉄道の車窓より

チベットの聖湖ヤムドゥム湖

トン・ラよりシシャパンマ

ベースよりチョモランマ

夕焼けのチョモランマ

ロンボクよりチョモランマ

パンラ峠よりチョモランマ
後方ローツェ

パンラ峠よりマカール

パンラ峠よりシシャパンマ

バンラ峠よりチョー・オュー

荒涼としたチベット高原

中国最大の塩湖 青海湖

塩の産地 チャカ湖

ラサの象徴ポタラ宮

ポタラ宮よりラサの街
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 今年の10月8日〜18日まで、話題の青蔵鉄道(最高地点5077m)に乗ってチョモランマ・ベース(標高5200m)に行ってきた。コースの概要は次のとおり。
 北京から飛行機で青海省の省都・西寧へ飛び、そこからバスでゴルドムへ。ゴルドム駅から青蔵鉄道でヒマラヤ山脈の北側にあるチベット自治区の区都・ラサ(3600m)へ行く。ここから車でシガツェ(3920m)〜シェーカル〜ロンボク(4900m)〜チョモランマ・ベースを訪れた。

 8000mを越える4座やチベットの広大な風景は絶景である。写真をみてもらえば余計な説明は要らないと思う。なお、ラサは3月暴動後の観光解禁後の初めて位の日本人観光客だったので、熱烈な大歓迎を受けた。駅やポタラ宮、街角等いたるところに武装した軍隊が物々しい警備をしていた。

 現地で知りえた情報や帰国後読んだ本によると、チベット独立を強く願っているチベット人がどれほど多いことか。チベットは僻地の代表のように言われているが、数千年の歴史の中で、大麦とヤクのミルクを主食とする遊牧民として、バランスの良い人口を保ちながら平和に暮らしてきた。決して貧しくは無かった。問題は貧しくて飢えた中国人が侵略してきてことである。

 小学校の言葉も北京語に変えさせられた。強大な中国の力の前で、ひたすら忍従の生活を強いられている。しかし、仏教の教えの知・力・慈悲を実践するダライ・ラマ14世は、インドに亡命して50年にもなるが、「独立ではなく、チベット地域での高度な自由を望むだけ」と言っている。チベットを「中国連邦の一共和国として完全な自治を許す」ことが一番良いと思われる。
 「チョモランマは中国ではなくチベットの山」と言う感を深くした。(三井 吉由江記)