| 山旅の記録 (シニア百010) |
イワオヌプリ −霧に包まれた静寂の頂ヘ− |
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登山口となっている五色沼温泉から歩き始めたが、霧が立ち込める天気のお陰で、幽玄の世界を静かに進んでいる不思議な感覚だ。歩き始めて約30分、イワオヌプリ本山が見渡せる場所に出た。ここからはガレた斜面を登ることになる。次第にガスが濃くなり、視界の利く距離が短くなって来る。所々の岩にマーキングされた赤ペンキを見落とさない様、マーキングに着くと慎重に次のマーキングを見つけながら進んでゆく。そして漸く山頂に辿りついた。自分の他に誰もおらず濃い霧の立ち込めた山頂は、静寂そのもの。風の音も聞こえない。怖いほどの静けさだ。次第に濃さを増す霧に追われる様にして、記念写真を撮って直ぐ下山したイワオヌプリの山頂だったが、何時の日にか天気の良い日に再訪したいものである。 |
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