カムイヌプリ(摩周岳) 日程:2008年9月15日 (掲載日:2025年6月20日)
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登山口となっている摩周湖畔の第一展望台に着くと、藍色をした摩周湖越しに、独特の切立った形をした摩周岳が屹立しているのがはっきり見える。登山口からの道は、左手に摩周湖、右手に道東の広い平野を眺めながらの、なだらかな尾根道が続く。笹原の所々に木立があるが、いたって眺めの良い単調な道だ。途中の小ピークに立つと、正面には西別岳、そして丘の向こうに摩周岳の山頂部の岩壁が姿を現す。 西別岳との分岐を過ぎた辺りから、道は斜度を増して登山道らしくなってきた。ダケカンバの疎林帯を登って行くが、山頂付近は結構な斜度になる。一気に高度を上げ辿り着いた山頂は岩場で、一気に視界が開けた。 眼下には藍色をした三日月形の摩周湖。湖は切立った湖畔の壁を水面に写していたが、吸い込まれそうな深青色は神秘的でさえある。湖の周辺は深い森が続き、道東の山深さを実感する。天候に恵まれ、流れる雲を眺めながら、道東の自然を満喫した摩周岳であった。 (記 平尾 肇)