山旅の記録
(シニア百075)

    子の泊山  −南奥駆の山々を一望する頂へ
    日程:2008年1月4日 
      (掲載日:2025年11
月20日)


登山口の鉄梯子

登山道を進む

子の泊山の山頂にて

奥駆道の山々

飛雪の滝にて

 *写真はクリックすると拡大します。 


 新宮駅前で定刻の9時30分には参加者全員が集合、子ノ泊山登山口に向けて出発することができた。国道141号から浅里桐原林道に入り、しばらく車を走らせると子ノ泊山登山口の標識があった。桐原川登山口だ。
 鉄梯子を登ると、いきなりの急登となった。ごつごつした岩を掴み、木の枝に頼る登りが続く。樹相がスギやヒノキから照葉樹とめまぐるしく変わった。急登30分弱で尾根に乗る。植林帯と自然林の混交する道を行くが、少し歩きやすくなった。キツツキのドラミングの音が聞こえた。アカゲラだろうか。岩盤を流れる小沢を渡ると、山頂は近かった。
  山頂には一等三角点標石と立派な山名標識がある。玉置山から釈迦ケ岳、笠捨山といった南奥駈の山々が見える。釈迦ケ岳は雪をまとって美しい三角錐を見せていた。反対方向には昨日登った大塔山や曾遊の法師山が、さらに熊野灘も見えた。これで十二支の山を新春に登るのは4年目だ。黒川鶏冠山、鳥ノ胸山(05年)、犬仏山(06年)、金時山、猪狩山(07年)だ。来年は丑年。山仲間から牛草山を勧められたが、どうなるか。
 
帰りは浅里登山口に回ることになった。急な道を下ると一投足で、広い林道に出た。この林道を来れば5分で山頂だ。ゲートの少し先で左折し、狭い道を少し登る。多少のアップダウンはあるが、概ね平坦な道が続き、いつ下るのだろうかと心配になる。やがて急坂を下り始めた。と思うと思いがけなく短時間で、車を停めた浅里登山口に飛び出した。
 宿に向かう途中、飛雪の滝を見る。キャンプ場にもなっているようだ。このエリアは崖が多く、従って滝が多いそうだ。滝は水量はさほどでないが、姿形が美しい。一見の価値があると思った。                              

                                          (記 山本 進吾)