山旅の記録
(シニア百083)

    比婆山  −里山の王様に登る
    日程:2025年10月11日 
      (掲載日:2025年11
月20日)


広島県民の森が登山口

杉林の中を登る

見事なブナの純林

烏帽子岳の山頂

御料・比婆山の山頂

御料の御社

御神木

池の段からの比婆山

立烏帽子岳へ

立烏帽子岳の山頂

 *写真はクリックすると拡大します。 


 秋晴れの休日、広島の比婆山を訪ねました。比婆山は古事記でイザナミの命が葬られたとの伝承が残る信仰の山で、古くから登拝されてきた山でもあります。その由来により山は「御陵」の名で呼ばれ、頂上には陵墓がありました。
 登山口は「広島県民の森公園」として整備された六ノ原にあります。様々な登山ルートがありますが、地形図に「比婆山ブナ純林」の表記の真ん中を登って行く直登ルートをで登る事にします。歩き始めは杉林でしたが、少し上ると明るいブナ林の中に入ります。傾斜も緩やかで、気分よく歩ける道でした。
 比婆山には幾つさかのピークがありますが、先ずは北側にある烏帽子岳へ上がり、ここから南下して御陵・比婆山を目指します。比婆山は鏡餅の様な地形で、御陵のある山頂一帯はなだらかな地形でした。御陵に参拝してからは、池の段を経由して比婆山系の最高峰である立烏帽子岳へ。ただ立烏帽子岳の山頂は狭く木に囲まれ展望も今一つだったので、池の段に戻って大休止に。池の段の頂は展望の良い場所で視界は360度。中国地方の山々を一望する事が出来ました。
 周囲に広がるブナの純林、国生みの神話伝承の世界を感じる御陵、中国地方の山々を一望できる池の段。里山の魅力満載の比婆山は、さながら里山の王様といった趣の山でした。                              

                                          (記 平尾 肇)